グラスフェッド放牧牛たちのすぐそばで、プティフロマージュはチーズなどの乳製品をつくっています。
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AOZORA料理店について
 

道北の季節は慌ただしく、食材も次々に移り変わります。旬に背中を押されて、AOZORA料理店は料理をします。私たちが感動した素材を大切に、お客様にも味わって頂きたい。道北の食の宝を山ほど用意して、名寄でお待ちしています。普段着でおいでください。


 
AOZORA料理店に食の宝が集まる理由




地元の旬が、料理人の背中を押す。


AOZORA料理店のシェフは、いつも半袖です。名寄市は北海道のてっぺん下あたりで、気温は夏は30度、冬も30度(マイナスです)。スキージャンプの合宿地になるほど寒いのに、シェフは半袖。キッチンで火を使うせいもあるけれど、気持ちがワクワクしているお陰かもしれません。大変なこともあるけれど、キッチンに立てばいつだって、地元の食材があふれんばかりに待っています。料理の仕事は、食材に応えて働く仕事。だからシェフも、道北の旬の食材に背中を押されて働き続けられるのでしょう。


札幌育ちのシェフはレストランで洋食の基礎を学び、ホテル勤務を経て、名寄で結婚と移住を決めました。札幌から名寄に通った準備期間を経て2016年に開いたのが、AOZORA料理店です。民家の一軒家を店に改修していく過程で、地元の仲間ができました。農園を訪ね、ご紹介も頂いて、生産者の方々とも打ち解けることができました。






 
道北に点在する食の名人たち。





AOZORA料理店のメニューには、半径50km圏内の食材が並んでいます。濃厚なトマトジュース「トペンペ」になる、完熟アイコは中野さん。最北の無加温寒締め栽培を誇る、「なよろ星空雪見法蓮草」は神田さん。海産物は意外に近い2つの海、オホーツクと日本海から届きます。肉だって、羊は品種も飼い方も違う牧場に挟まれているし、豚はひまわりの種を食べてオレイン酸たっぷりの「ひまわりポーク」とSPF豚。牛は美深町ミナミランチの赤身肉「エアリアルビーフ」などを使います。


また、名寄市が生産量日本一のもち米や、全国で品薄になるほど人気の春まき小麦は、たとえ産地の名を知らなくても日本中の食いしん坊を喜ばせる、自慢の産物です。気付いてみれば道北は、独自に質を高める生産者が点々と散らばる星空のような地域でした。




 
本当に必要なら、誰かやらなくちゃ。




店が軌道に乗りはじめた2018年春。モッツァレラチーズを頂いていた「チーズ工房羊飼い」さんが、引退されることになりました。後継ぎの人がないまま期限が来た時、シェフの腹が据わりました。「あのチーズでないとピッツァもカプレーゼも違ってしまう。必要なのは自分だから、やるしかない。」そして地元で暮らしたかった目黒君と出会い、駆け出し職人のクリーマリー(乳製品工房)、プティフロマージュ が始まりました。


工房のお隣は放牧酪農家の塩崎さん。あのモッツアレラのおいしさは、塩崎さんの極上ミルクのお陰です。そしてこの工房がないと、塩崎さんの乳製品は食べられなくなります(塩崎さんのミルクは主に、他の牛乳と合わさってパック牛乳になります)。放牧して草だけで育つ牛、グラスフェッド牛の乳製品はとてもおいしくて貴重で、地域の宝のような食材です。




 
皆様と私たちのまちをつないでくれる





地域のお宝食材は、これだけではありません。道北の知られざるスター食材はまだまだあって、でも召し上がって頂けます。おいしい規格外野菜やフィレやロース以外の肉に出会うこともあります。そこは、顔を合わせる関係だからうまく使えるし、使わせてもらいたい。また、料理人の心が奮い立ちます。こうしたきっかけで、私たちは2019年に小さなレトルト製造所と食肉加工所も持つことになりました。


2020年の冬、より遠くの方にもお届けできるECサイト(通販部門)をスタートします。きた北海道のおいしい宝を、未来のお客様へ。


この歩みが、いつか皆様と私たちのまちをつないでくれるよう願っています。